虫垂炎

虫垂炎とは?

糞石や腫瘍、異物で虫垂内腔が閉塞し二次的に細菌感染を起こすことで生じる。
炎症が波及していくと穿孔や膿瘍形成を引き起こす。
分類は様々。炎症の波及具合でカタル性→蜂窩織炎性→壊疽性→穿孔性と分類したり、膿瘍や穿孔、壊疽性の虫垂炎を複雑性、そうでないものを単純性と分けたりする。

手術?抗菌薬治療?

壊疽性虫垂炎あるいは膿瘍や穿孔がない場合は抗菌薬を第一の治療(保存的治療)としてもよい。ただし初回発症を保存的治療で乗り切った場合、1年以内に30%ほどは再発することを説明する。保存的治療で改善が見込めなければ手術に移行する可能性もある。
膿瘍が限局して虫垂周囲に認める場合(膿瘍でパッキングされていると表現する先輩も)、手術で膿瘍が腹腔内に広がるため待機的虫垂切除(interval appendectomy)を行う。
炎症が回盲部に波及している場合、穿孔といった手術の必要性がなければ一旦は保存的治療で乗り切る。手術になると回盲部合併切除を行う可能性が高くなるため。

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